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2010/02/20 清水フィルハーモニー管弦楽団「第23回 定期演奏会」

2010年2月20日。静岡市清水区の清水文化センター大ホールにて、清水フィルハーモニー管弦楽団「第23回 定期演奏会」が開催されました。
歌声合成ソフトウェア「VOCALOID(ボーカロイド)初音ミク」が使用されるとのことで、一部で話題になっていたこのコンサート、普段コンサートに縁のない僕が初音ミクに「釣られて」参加、鑑賞してきました。
その鑑賞レポートをお届けします。

事前情報リンク集

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第23回定期演奏会

♪MEET the STORIES♪

◇演目

   P.デュカス     交響詩「魔法使いの弟子」

   D.カバレフスキー 組曲「道化師」

  初音ミクのお話で綴る音楽物語

   E.グリーグ     「ペールギュント」第1、第2組曲

◇日時 : 2010年2月20日(土)  18時開演(17時30分開場)

◇場所 : 清水文化センター大ホール(駐車場がありませんので、公共交通機関をご利用下さい)

◇指揮 : 藤崎 凡

◇語り : 初音 ミク (ヴォーカロイドによる合成音声)

◇入場料 : 前売り 一般/1200円  学生/800

         当日  一般/1500円  学生/1000

         小学生無料(乳幼児の入場はご遠慮下さい)

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・VOCALOID情報掲載Blog「初音ミクみく」による紹介記事

会場入り~開演前

「清水文化センター大ホール」

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・「清水文化センター大ホール」
ここに僕が来たのは成人式以来、21年ぶり...

「入り口受付」

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・「入り口受付」
まだ当日券の販売をしていました。人かなり集まってますね。

「告知ポスター」

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・「告知ポスター」
今日のコンサートのポスターと一緒に、パソコンソフト初音ミクのポスターもしっかり貼ってありました。

「コンサート前ロビーにて」

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・「コンサート前ロビーにて」(手ぶれはご容赦を)
僕が入場したのは開演15分前の17:45頃。ロビーで弦楽四重奏で演奏をしていました。曲は「ワールドイズマイン」...まさかの大ヒットミク曲!

「開演直前」

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・「開演直前」
開演直前のコンサートホール内。お客さんの入りは満席の7割くらいだったでしょうか?(客席ほぼ中央部から撮影、全席自由、最前列の人が少なめで後方が多めだった)

開演~前半

開演直前にアナウンスがあり「場内の写真撮影、動画撮影、録音はご遠慮ください」...ということで、これ以降は写真はほとんどありません。
以下テキストメインでレポートを進めます。

※おことわり:初音ミクの出番は後半です。「ミクしか興味がない」という方は前半を飛ばしてもかまいません。以下「ニコ動のボカロ厨、でもクラシックの基礎知識もある」の視点で話を進めます。

開演は予定通り18:00。演奏者に続き指揮者が入場して拍手がわき、(多分)至って普通にクラシックコンサートが始まりました。

ウォルト・ディズニーのアニメ映画「ファンタジア」を、昔見ていたので一応知っていた曲です。(ただし「ファンタジア」では大幅にアレンジされてる)
この題の絵本を読んだ記憶もあったので、絵本の方の場面を思い返しながら聴きました。曲と絵本の場面が脳内でシンクロできなかったですが、雰囲気は伝わりました。

この曲の2曲目「ギャロップ」は、多分誰でも知っている曲です。学校の運動会の定番曲、聴けば「ああ、あの曲か!」とすぐに分かるはず。
1曲3分もない短い曲を10曲並べて組曲にしたもので、飽きる暇のない楽しい組曲です。

18:35過ぎ、前半終了。15分間の休憩に入ります。

後半

休憩時間にトイレから戻ると、舞台に前半には無かったスクリーンが設置されていました。

「休憩中のホール」

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・「休憩中のホール」

「休憩中のホール(ズーム)」

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・「休憩中のホール(ズーム)」

休憩時間中に撮影。初音ミク登場です!
そして18:50頃、後半上演開始です。

構成は、2つの組曲を原作の戯曲の主人公「ペール・ギュント」の人生の順番に並べ直し、各曲の間に初音ミクによる語りを挿入したものです。
さらに設置されたスクリーンには、曲の内容に合わせた衣装を着せた初音ミクや、曲の場面を表現した絵等を、曲に合わせて映しました。

  • 曲順
    「イングリッドの嘆き」
    「山の魔王の宮殿にて」
    「オーゼの死」
    「朝」
    「アラビアの踊り」
    「アニトラの踊り」
    「ペール・ギュントの帰郷」
    「ソルヴェーグの歌」

初音ミクの「語り」の調声ですが、本来「歌う」ためのVOCALOIDを喋らせたときの独特の癖がどうしても抜けてないですが、発声ははっきりしておりかなり聞き取りやすかったです。
初音ミクの語りは、ミクが「ペール・ギュント」役になりきって語っており、曲が進むにつれてペール・ギュントが歳を取っていく様子が、若い高めの声~大人の低めの声~老けた低い声として表現されていました。この調声の演出はすごいと想いました。

ただ男のペールギュントを、女声で演じる違和感はさすがにぬぐえません。男声VOCALOID...KAITOか、出たばかりの氷山キヨテルあたりにやらせた方が、自然だったかもと個人的には想いました。
そして「みっくみくにしてあげる~」のフレーズに合わせて台詞をしゃべったり、「スイスイス~ダラダッタ~」と歌わせたり、語り作者の「遊び心」がふんだんに盛り込まれてました...これは賛否両論あるかも。演奏する曲の雰囲気から外れかねないところもあったし。

語りも含めた演奏の演出としては、面白い試みだと想います。
ともすれば退屈になりがちなクラシック楽曲から、劇付随音楽を選び、さらに劇の内容に即した語りを追加させることで、あたかも波瀾万丈の演劇を鑑賞してるかのような錯覚を覚えました。

アンコール~終演

「ペールギュント」演奏も終了し、指揮者と演奏者が挨拶し、客席からは万雷の拍手が鳴り続けます。
...一言で良いから、初音ミクにも挨拶させて欲しかったな。

アンコールを期待してか、拍手が鳴り止みません。
それに応えて、アンコールが演奏されました。

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作曲の歌劇『魔笛』第2幕の有名なアリアで、歌唱に超絶技巧が必要な難曲としても知られています。

ここで登場したのが、噂に出ていたVOCALOID「Prima」。
「Prima」にアリアを歌唱させ、それに合わせてオーケストラが演奏するという形になりました。
癖が強く扱いにくいとVOCALOIDユーザーに指摘されているPrimaですが、ソプラノオペラ歌手の声をサンプリングした伸びのある歌声は、こういうクラシック歌曲にうってつけ。
本物の人間のプロ歌手にはさすがに及ばす、若干ノイジーな声ではあるものの、一般人では歌唱困難なこの曲を見事に歌いきってくれました。

「Prima出演」

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・「Prima出演」証拠写真
終演直後に撮影したもの。アンコール演奏中、後半ミクが映っていたスクリーンに、「Prima」のパッケージ画像が映されていました。

19:45頃、無事演奏会はアンコールも含めて全て終了。

「アンケートはこちらにお願いしま~す」

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・「アンケートはこちらにお願いしま~す」(手ぶれはご容赦を)
受付の、コンサートの感想を書き込むアンケート用紙回収箱。

コンサートの感想ですが、楽しかったです。
演奏レベルについては、比較対象になるものを聴いてないので具体的なコメントは出来ないですが、地方都市の市民オーケストラと言うことで察してください。
選曲が、誰もがよく知ってる曲も含めた有名な小品で、初音ミクによる演出もあったため、途中全く聞き飽きず最後まで演奏と演出を楽しめました。

昨年は「ミクFes」等、初音ミクがステージ上で歌うデビューをしましたが、今回は「語り」で出演。歌わないステージ登場は、確かに初音ミクみくで紹介したとおり「世界初」でした。
安易に他所で真似て欲しくないですが、こういう形で一般への露出が増えてVOCALOIDの認知が広がるのは良いことではないかと、一ボカロファンは想った次第です。

「パンフレット紹介」

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・「パンフレット紹介」
今回のコンサートのパンフレットから、初音ミク部分のみ。音声データ作成は、今回のコンサートでビオラ奏者としても参加している、YAMAHAの剣持秀紀氏(VOCALOIDの生みの親として知られてる)のようです。


追記:今回のコンサートの客層は、出演した「清水フィルハーモニー管弦楽団」の固定客や、クラシックコンサートのファンがメインだったようです。ボカロ厨が釣られて参加したのは僕だけだったかも...

追記~「VOCALOID-flex」

・2010/4/12追記

当日の会場での「初音ミクの語り」の一部がデモとして、Web公開されました。

ヤマハの「VOCALOID-flex」という、VOCALOIDの音声データベースを利用して自然な抑揚の会話を実現する技術を使用していたことが、明らかになりました。

  • ヤマハが歌声合成ソフトVOCALOID(ヴォーカロイド)の新バージョン 表現豊かにしゃべる機能を付加したVOCALOID-flexの提供を開始
    (ヤマハ~ニュースリリース:http://www.yamaha.co.jp/news/2010/10022501.html


以上(2010/02/20、04/12追記)


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Last-modified: 2010-04-12 (月) 23:29:49 (148d)